2020年12月1日(火)
新型コロナウィルスにのまれた年も師走
  コロナ禍は、感染第3波に入っているようだ。まさか年末まで猛威をふるい続けるとは思ってもいなかった。大阪、北海道は医療の困難に直面しつつある。東京は11月28日、酒を提供する飲食店・カラオケ店の22時閉店の営業自粛を要請した(~17日)。多くの店はまさに書入れどきの「自粛要請」に頭を抱えている。
  今年の流行語大賞(結構くだらない企画だがマスコミは大きく採り上げる)は「3密」に決まったそうだ、ノミネート30には他にもコロナ関連が多く含まれていた。
  清水寺の今年の漢字は14日発表の予定だが、私は「虚」「無」「空」のような気分でいる。2月初めからの「自粛」はすでに10カ月、気分的には相当に疲れている。疲れさせておいて、東京の高齢者はGOTOトラベルはやめよという。元気な人たちは「イート」も加えて税金を使い回数の制限もなく楽しんで(気晴らしもあるだろうが)いる。一部の旅行観光業界や飲食店が潤うような不公平な財政支出は、コロナが全く収束の方向にないこのとき、???と思わざるを得ない。
  電車に乗るのが怖い、床屋も顔を近づけられての40分は怖い、外食はとてもとても。そんなときが長い間続いている。
2020年5月5日(火)
あな恐ろしや新型コロナウィルス
  昨日、明6日で終わるはずの「緊急事態宣言※」が今月末まで延長された。大型連休(今年はとくにゴールデンウィークとは言えない)も明日6日迄だが、晴れても降ってもどうということのない日々だ。天気予報がうつろに聞こえる。(※ 新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づく)
  未曽有の新型コロナウィルス禍の初期に、知らざる・見えざるものへの怖れから早々と「自粛」らしきものを始めて以来鬱々たる家籠り生活を3カ月も送ったことになる。
  東京の状況は全国で最悪、その「特定警戒都道府県」の住人としては、お上の話に関わらず、じっと耐えしのぶしかないのだろう。手帳に「終日在宅」と記す日がまた増える。
  5~6月に修しようと考えていた父母の回忌法要も手配する状況になく、しばらくは仏様にお許し願うしかない。
  検査数が他国と比べ極めて少なく従って感染者数も少ないのが以前から気になっているが、死亡に至るのが抑えられているのが救いか(4日まで全国で510人、米7万人弱、伊英3万人弱、仏西約2万5千人)。感染者を早く見つけて市中に紛れてウィルスを拡散することのないようにしてもらいたいし、早い時期のワクチンの開発、治療薬の開発(他病薬からの転用)を願わざるを得ない。
  多くの人々の生活や生業が脅かされており、経済の大きな落込みが見込まれている。学校に行けぬ児童・生徒・学生も気の毒だ。何とか早く自粛や規制が緩和されて、元の日常に近づくことを祈るのみ。
<強ひられし街の静寂夏に入る>
  今日、立夏。
2020年4月7日(火)
「緊急事態宣言」― 新型コロナウィルス感染拡大
  遅すぎといわれながらも、今日コロナ特措法に基づく「緊急事態宣言」は出された。5月6日までの一か月間、終了の日はたまたま?大型連休の最終日に当たる。
  東京オリンピック中止決定が3月24日、東京の新型コロナウィルス感染者数はそれまでの1週間の1日平均10人から、25日からの週間平均はなんと50人にまで一挙に増えた。この数字の作為性は措くとして、尋常でない増加に都知事は、「宣言」を促しているかの如く、都民の週末の外出自粛、周辺県にも東京流入を少なくする対応求める(3/25)など対策(といっても自粛要請)が先行した。
  4月1日宣言発令のうわさが流れたが、都知事が会見で「ロックダウン=都市封鎖」なる語を使い(やると言ったのではない)、永田町は慌てたに違いない。
  次の4月初めの1週間は100人を超える日が2度、平均感染者数は96人にも倍増した(全国では113→275人)。そしてようやく今日7日。ゴールデンウィークと称される行楽の時季を「家に居ろ、買物・病院以外は動くな」「営業は自粛」とのお達しには、生活者だけでなく稼ぐ手立てが失われる多くの人々が頭を抱える。
  我が自主的「自粛」もほぼ2カ月になったが、いよいよ制限のきついひと月に入る。それにしても、どういう状態になっていれば「宣言」は解かれるかは、詳らかでない。これで毎月の集りも、年に一度の会合も、句会もなくなる(これはむしろ有難いが)。ああ、床屋も病院もいやだな。家籠り続きで本当に草臥れて、寝込んでしまいそうだ。
2020年3月29日(日)
東京は桜満開+積雪
  昨日から降雪の予報はあった。朝新聞を取りに行ったときは曇天で雨が少し降ったのだろうという程度のタイルの濡れ具合で、霙程度はあってもこの時期積もることはなかろうと気にしていなかった。

  9時過ぎ窓に気配を感じて外をみると、大粒の雪がそれなりの勢いで降っている。枯草の上、庭木の枝が白くなり、結局13時過ぎ迄降り続いた。湿った重たい雪の実測積雪6cm(都心は1cm)。
  都心で3月下旬以降に1㎝以上の雪が積もるのは32年ぶりの由、webで調べたら1988年4月8日(金)。
  東京は22日に桜が満開、それから1週間後の雪、「桜隠し」という季語がある。雪が咲いている桜を隠す陰暦三月に降る雪、調べたら越後方言(新潟県阿賀町)とのこと。
  それでも日曜日でよかった。増え続ける新型コロナウィルス感染対策の外出自粛要請を後押しする雪だったのかもしれない。
(補記:滑らないようにと夕刻道路の雪掻きはしたのだが、翌30日朝にはすべて姿を消していた。)
2020年3月25日(水)
東京オリンピック開催延期
  新型コロナウィルス肺炎の世界的拡散で、既定日程でのオリンピック開催は出来まいと思っていたが、「1年程度の延期」が昨夜首相-IOC会長との電話会談で合意され、IOC理事会で決定された由、ようやく決めたかという感想。明26日から始まるはずの聖火リレーが頭にあったか。
  無論問題山積。原因の新型コロナウィルスが収束(1年程度での「終息」はむつかしい)したとしても、主催者は日程組直し・多数の会場設定・入場券、何よりも予算、茫然としているだろう。選手も、観戦者・海外からの来訪予定者も、スポンサーや報道等広範な関係者も、それぞれ精神的金銭的に大きな負担を強いられる。ホテル旅館運輸等観光業界も五輪景気を当てこんだ小売店・飲食店も、新型コロナウィルスの大打撃に加えての逆境に天を仰いでいることだろう。
  これらの直接間接の影響を受けて日本全体が大不況への坂道を歩き始めている。
  海外も極めて深刻な状況に陥っているが、ここでは触れない。
  東京の新型ウィルスの感染者が急増している(16人→17人→今日41人、累計212人)。「都市封鎖」はないにしても「外出禁止」はありうる状況になってきた。彼岸時期の3連休に気の緩みがあったか。TVに映る繁華街や行楽地はそれなりに人出があるようで、拡散の不安がいや増す。
  東京は22日に早々と桜満開の報だが、なんとも息苦しい春となった。
  老自身は自主的に近隣散歩以外の外出を控えているが。
<補記(26日)> 25日20時過ぎ=小池都知事緊急記者会見、週末の外出自粛要請。26日=都から神奈川、埼玉、千葉各県に不要不急の都内への移動の自粛要請。
2020年3月11日(火)
東日本大震災9周年
  あの歴史上最大の東日本大震災から丸9年目の「忘れじの日」である。
新型コロナウイルスの影響で政府主催追悼式などの式典は中止か形だけの小ぶりなものになったが、
死者1万5,899人(他に「震災関連死」3,739人)は戻らず、行方不明者2,529人はさらに悲しく、避難者4万7,737人は帰郷のあてのない生活を続けている(人数は警察庁・復興庁)。
  明るい話題もないわけではない。3月になって福島県の双葉町・大熊町・富岡町の一部が初めて帰還困難区域解除となった。14日にはJR常磐線全線が再開する。
  ただ、「復興五輪」は被災地の人びとの半分以上はそう思っていないとのアンケート回答にみる「復興」の名のむなしさを思う。就中、福島原発事故の後始末(復興ではない)はいわば緒についた程度の段階にある。
  新型コロナウィルス(COVID-19 と命名されている)は世界中に恐ろしい勢いで蔓延して、あのノウ天気なWHO(世界保健機関)もパンデミック(世界的な大流行)になったとの見解を表明せざるを得なくなった(11日)。オリンピックもまず今年中の開催は無理な状況となった。
  最近電車に乗ったのは2月5日、5週間前だ。外出は近隣の小散歩・小買物しかない状態が続いている。感染者がそれと気づかず感染者を増やす、厄介なウィルスである。
  いま、9年前と同じ息苦しさを感じている。
2020年1月28日(火)
新型コロナウィルス肺炎
  新年早々、中国武漢市発の新型コロナウィルスによる肺炎が報じられた。春節(25日)ので中国では国内外の移動の多い時期、恐ろしい勢いで蔓延しているとの報道、拡散が危惧されている。
  そうでなくともインフルエンザの流行る時節に、日本での新型ウィルスの感染例も報じられ(追記2/1現在20人)、武漢在住の邦人のチャーター便による帰国を決めたようだ(追記:29日第1便、30日第2便、31日第3便、計565人帰国)。
  抵抗力・免疫力の弱い年寄りはできるだけ外出するのを控えるのがよさそう。
2020年1月1日 (水)
明けましておめでとうございます 2020年 庚子元旦
謹 賀 新 春
  新しい年が佳い年になりますよう祈念いたします。
  今年もよろしくご交誼のほどお願い申し上げます。
  新しい年はすがすがしい青空で迎えた。が、世の中難題山積。
  しかしどうも体に力が入らない――、で、啄木歌は、
腹の底より欠伸もよほし
ながながと欠伸してみぬ、
今年の元日。 啄 木
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