新年:初明り、賀状、四日。
2020.12
我になほほどほどの夢初明り年賀状拙き一句添へし悔い
大吉も護らぬ風邪の四日かな
新年:去年今年。
2020.11
憂きことは言はず思はず去年今年新年:老の春、屠蘇の酔。
2020.1
鏡には嘘なき齢老の春八十路てふ老の入口屠蘇の酔

新年:初明り、初景色
2020.1
ほどほどの八十路の願ひ初明り枯色のまま予定地の初景色
新年:注連飾、
2019.1
裏の戸の開くを確かめ注連飾る
新年:初空、初みくじ。
2017.12~2018.1
初御空融け入る海の青さかな初空や襞明らかに郷の山
失せ物の増えし歳なり初みくじ
恋も縁も遠き日に消ゆ初みくじ

新年:初明り、初手水、賀状。
2017.12
カーテンに捷き鳥影初明り指先の小さき切傷初手水
生老の証し印刷賀状かな
新年:元日、初霞、七日粥。
2017.2
端つこの孫の名を訊くお元日

喜寿詣先頭車両初霞
年神の別れに熱き七日粥
新年:三が日、松納。
2017.1
乱れたる机辺そのまま三が日
歳神は長居ぞ昏れて松納む
(「五日会」初出句)
新年:松納、成人の日,若水。
2016.1
松納めささやかな日の始りぬ 
松取つて色なき町にもどけり
成人の日息激しかれ道難し
百薬の長と若水酔ひわづか
新年:初詣、数の子、初神籤、初雀。
2014.12~'15.1
年立つや小吉ほどの願ひあり眠る子の重きに笑みて初詣

奥の歯を入れて数の子音軽し

数の子の黄金を摘み朱盃酌む
大吉と神は知るまじ初神籤

声かけてなにか目出度し初雀
新年:初詣、寝正月、初競り、
2014.1
人気寝正月幾度ラジオの「春の海」
目覚しは己が鼾の寝正月
初競りや祝儀の高値魚知らず

新年:嫁が君、福笑ひ、獅子舞
2013.12
寝ねぬ夜の嫁が君まだ舞台裏
しくじればむしろ褒めらる福笑ひ

獅子の口寄れば燥ぐ子逃げ出す子
獅子舞の笛のみ聞え過ぎにけり

新年:御慶、初御籤、どんど
2013.1
帽子とる仕種までなる御慶かな
小吉に不平などなし初神籤
火の柱崩れ響くどんど祭
惜しさうに達磨投ずやどんどの火
小吉に不平などなし初神籤
火の柱崩れ響くどんど祭
惜しさうに達磨投ずやどんどの火
新年:初春、初暦、七日粥、七種
2013.1
初春や朱盃に供ふ越後酒
父母の忌に赤きしるしを初暦
臥す人を褒めて二匙七日粥
七種の夜も望みて残り粥
父母の忌に赤きしるしを初暦
臥す人を褒めて二匙七日粥
七種の夜も望みて残り粥
新年:若水、嫁が君、去年今年、初春、左義長
2011.12~'12.1
若水や老いしといへど年男
若水で淹れし茶に立て茶の柱
明六ツの昏きに覗く嫁が君
吉凶を裏返したし去年今年
初春や親と迎へし日の遥か
左義長や懐旧の火を立ち上ぐる
若水で淹れし茶に立て茶の柱
明六ツの昏きに覗く嫁が君
吉凶を裏返したし去年今年
初春や親と迎へし日の遥か
左義長や懐旧の火を立ち上ぐる
新年:初神籤( 、御降( 、嫁が君、左義長
2011.1
この年も並で終れよ初神籤
御降に配達を待つ無聊かな
駆け行くは夢を追ひしや嫁が君
消防士来て左義長の火の盛る
御降に配達を待つ無聊かな
駆け行くは夢を追ひしや嫁が君
消防士来て左義長の火の盛る
新年:初点前
2010.1
制服のままの確かな初点前
ご心配なくと言はれて初茶席
ご心配なくと言はれて初茶席
新年:初日記、初旅
2009.1
まづ晴と日の出の時刻初日記
初旅や泳ぎ覚えし川浅く
初旅や泳ぎ覚えし川浅く
新年:筆始、初湯、三日
2008.1
勢ひのある一文字の筆始
瞑( りゐて故郷過( る初湯かな
詠みあぐね頬杖多き三日かな
瞑
詠みあぐね頬杖多き三日かな
新年:年棚、破魔矢、御慶( 、初茜
2008.1
年棚の古里の神札( 古りにけり
すれ違ふ破魔矢の鈴や肩ぐるま
配達の少年照れる御慶かな
胡座逃る猫の欠伸や初茜
すれ違ふ破魔矢の鈴や肩ぐるま
配達の少年照れる御慶かな
胡座逃る猫の欠伸や初茜
新年:初日記、三日、七日粥
2007.1
晴無風よき年ならむ初日記
三日はや戸を閉づ無住の社かな
七日粥母の流儀でつくりけり
三日はや戸を閉づ無住の社かな
七日粥母の流儀でつくりけり
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