盛岡市の盛岡一高(鈴木文雄校長、生徒939人)で7日、啄木歌碑の除幕式が行われた。同校OBの石川啄木の歌碑が学校の敷地に建立されたのは初めて。同窓生や在校生、啄木の愛好家ら約50人が出席し建立を祝った。

式では歌碑の紹介に続き、同窓生と在校生の代表者らが除幕。谷藤裕明市長らがあいさつした。歌碑を建立した同窓会有志代表の同市の会社役員の谷藤文明さん(57)は「啄木生誕120周年の記念の年に建立できたことをうれしく思う」と述べた。
歌碑は生徒の目に触れる昇降口の正面に設置。円形で赤御影石を使用し、「盛岡の中學校の 露臺(バルコン)の 欄干(てすり)に最(も)一度我を倚(よ)らしめ」と刻まれている。
在校生の白沢友紀さん(2年)は「これを機に啄木の作品を読んでみたい」と建立を喜んだ。
式終了後、啄木研究家の遊座昭吾さん(79)による碑面の歌についての講演も行われた。
【写真=石川啄木の歌碑を除幕する盛岡一高の同窓会有志や在校生代表ら】
(「岩手日報」2006.5.8)