新生「盛岡市」誕生

玉山村と編入合併

 盛岡市は10日(2006年1月)、玉山村と編入合併し、新生「盛岡市」が誕生した。人口は30万人を超え東北では仙台、いわき、秋田、郡山、青森市に次いで6番目の都市となり、2008年春までに中核市移行を目指す。 合併地図 従来の集積した都市機能に産業面を中心に豊富な地域資源が加わり、活力みなぎる新たな県庁所在都市づくりの第一歩を踏み出した。

 合併特例制度により旧玉山村地域は地域自治区「玉山区」となる。10日午前8時から旧村役場で谷藤裕明市長が特別職の区長、区参与のほか市職員となる旧村職員135人に辞令交付。玉山総合事務所の開所式を行う。

 その後、市役所で合併に伴う事務引き継ぎ調印式を行い、午後3時から市民文化ホールで合併記念式典、午後5時から市内のホテルで記念祝賀会を開く。

 同市の人口は30万740人(05年国勢調査・総務省速報値)。面積は88,647平方キロメートルとなり一関市、岩泉町、花巻市に次いで県内4番目となる。

 同市は人口が集中する市街地、北上川流域を中心に広がる田園地帯、豊かな自然に抱かれた山間部など多様な地域の表情が調和。産業振興や人づくりの可能性が大きく広がる。県内自治体をリードする都市機能の充実に加え、観光、工業、農業など新たな地域資源を活用することで、北東北を代表する交流拠点としての発展が期待される。

 編入方式は01年11月誕生の大船渡市以来。同市としては1992年に旧都南村を編入して以来の合併だ。

(「岩手日報」2006.1.10)